6. 熱力学第二法則と創造主


韓允奉 博士
国立全北大学教授
世界100大科学者
韓国創造科学会会長

自然界では、割れたり、こぼしたり、乱れたものが自ら整理整頓されて本来の状態に戻る現象は、いくら長い時間が与えられたとしても起きない。むしろ時間が経つにつれて、 割れ、壊れ、乱れ、錆が生じ、無秩序となり、老い、腐り、古くなっていく。

このような現象を説明する科学法則が熱力学の第2法則であり、1850年にドイツの物理学者クロシウス(Clausius)によって明らかになった。この法則は「時間が経つにつれ、宇宙のエントロピー(entropy)は増加する」という理論であり、自然界で起こる現象の自発性や方向性を説明する法則だ。「エントロピー」の物理的意味は「無秩序も」だ。

熱力学第2法則の故に、物質は濃度が高い所から低い所へ伝わり、またエネルギーは高い温度から低い温度状態に変わる。時間が経つにつれて美しい建物がどんどん古くなり、土地は荒れ果て、自然は破壊され、人間を含めた全ての生命体が老いて病んで死んで腐っていく。

つまり、宇宙の中のあるものすべては、生命があってもなくても、無秩序や崩壊の過程を辿ることになる。もし地球のエントロピー(無秩序度)が自発的に減少するならこのような現象は起こらずに、むしろ全てがだんだん新しくなって秩序がますます増加する現象が無数に起きなければならない。しかし、人類の歴史上、そのようなことが起きた事実は一度もない。

熱力学第2法則によって、自然界ではいくら時間が与えられたとしても無秩序が偶然に自ら秩序に発展することは決して起きない。この法則は、進化論がどれほど非科学的であるかをよく物語っている。なぜなら、進化が起こるためには時間が経つにつれて自然界の無秩序は減少し、むしろ秩序が自発的に高いレベルで増加しなければならないが、このようなことは決して起きないからだ。

人間の成長や土壌が回復される現象を時間が経つにつれて無秩序が減少して秩序が増す例だと主張している人もある。しかし、これは熱力学第2法則を誤って理解している代表的な例だ。

人間は非常に複雑でありながらも、よく組織された構造と最高水準の秩序を保っている。生命を維持するために食べ物(物質)を摂取してエネルギーを作り、人体内では数千の化学反応が同時多発的に起きる。しかし、生命を維持するために周囲から供給される物質やエネルギーを作る過程と生命現象の結果は周囲の無秩序を増加させる結果を招くことになる。

結局、生命体は時間が経つにつれてだんだん悪化していく周囲環境から影響を受けることになり、環境に適応できなかった種は絶滅したりもする。人間が行く先々で環境が破壊され、人間は年を取るほど次第に年老いて死に向かっていく。高齢者が子どもになることは決して起きない。

汚染された土壌は人間の接近を防ぎ、自然状態で長い時間放置しておけば、肥えた土壌に回復される。しかし、このような土壌回復の現象は自然に起きるものではない。土の中にある無数の種類の微生物が汚染された土壌成分を摂取したり、分解し、肥沃にしているから土壌が回復するのである。

このような微生物による浄化作用のメカニズムがなければ、汚染された土壌はいくら時間が経っても回復しない。汚染された土壌で暮らす様々な種類の微生物も自然的に発生したものではない。自然界の秩序を維持するために創造された被造物である。

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