中国教会、十字架隠して礼拝は分離


中国のある地下教会で礼拝を捧げる信者たち。

「以前は教会の名前が書かれた立て看板もあり、壁には十字架も掛けていたが、昨年11月からしまっている。居間の礼拝用椅子もしまって、代わりにソファーを入れた。家族がお茶を飲みながら話をしているようにすれば通報できないからだ」。中国広東省の珠海にあるプロテスタント教会信徒の伝言だ。

最近、中国政府の宗教統制が強化され、プロテスタント教会も生き残るために苦労している。弾圧を避けるため、外観は教会に見えないようにし、信徒数も分けて小規模で運営する家庭教会が増えているとサウスチャイナ・モーニングポスト(SCMP)が報じた。

来年2月からは宗教監視をより強化する「宗教事務条例」が施行され、教会活動がさらに萎縮すると懸念される。特に条例は不許可の宗教行事を主催した人に10万~30万人民元(約170万~520万円)の罰金を科するようにした。このような宗教行事のために場所を提供した人には2万~20万人民元(約35万~350万円)の罰金が科される恐れがある。

また、不認可団体は寄付を貰ったり、オンラインで宗教情報を提供する行為、宗教的信念と関連した教育行事を主管することも禁止される。

米国パデュー大学の楊鳳崗教授は「中国には9300万~1億1500万人程度のクリスチャンがいるが、政府認可の教会に通う信者は3000万人に過ぎず、後は居間や工場建物などで礼拝を捧げる未登録教会に属している」と話した。

すでに多くの教会は、中国政府の宗教統制強化に苦しまれてきた。米国のキリスト教弁護団体の「チャイナ・エイド」によると、2015年に500人余りの家庭教会の牧師が逮捕されており、昨年にも600人以上が逮捕されたという。

教会は、生き残るために小規模の集いを活性化している。昨年は50人が礼拝を行ったなら、今は20人未満にして新たな小規模の会場を借りて礼拝を捧げるといった感じだ。また、ウィチャット(中国版ライン)の信徒会も150人ほどのチャットルームから、最近は30~40人に細分化している。

現地教会のある信徒は「中国政府がキリスト教の性向を把握してからは、統制する戦略もさらに精巧になっている」と話した。 ノ・ソクチョル特派員

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