シン・ハギュン「演技20年、常に新しくならなければならないという悩み」



「自分について話すのはあまり好きじゃありません。口数が少ない方です。人に会って親しくなるまで時間が少しかかります。基本的に話すのが苦手なようです(笑)」。

俳優シン・ハギュン(43)が説明する本人の性格はこうだ。これがどれほど正確な自己診断かは実際、彼に会ってみればすぐわかる。ソウル鐘路区のカフェで向かい合った彼は、落ち着いて慎重だった。演技に対する称賛には「ありがとう」と言いながら、恥ずかしげに笑みを浮かべるだけだった。

しかし、演技する時は一変する。作品ごとに爆発的な吸引力で観客を魅了している。「生まれつきの俳優」という言葉はこのような人に相応しい表現かも知れない。「日常生活で喜怒哀楽を全部表現することは容易ではありません。ところが、キャラクターの中ではそれが認められるから、思う存分表出するのです。演技者に許される特権ではないかと思います」。

最近公開された映画「7号室」でも彼の才能は遺憾なく発揮された。可哀そうなのに笑いが止まらない皮肉な状況を巧みに演じている。シン・ハギュンは「演技するときにジャンルを決めて取り組むことはなかった。人物は切迫しているが、一歩離れて見ると滑稽な状況が与える面白さが大きいようだ」と説明した。

「7号室」は潰れそうなDVDショップを運営する社長トゥシク(シン・ハギュン)と学費の債務に苦しむアルバイトのテジョン(ト・ギョンス)が一つの部屋の中で、それぞれの秘密を隠しながら起きるブラック・コメディだ。

シン・ハギュンが演じたトゥシクは平凡な小市民、つまり、この社会における弱者だ。離婚したあと、賃貸保証金を全部投資して商売を始めた彼は、相次ぐ赤字に苦しむ中で、予期せぬ出来事に巻き込まれる。

シン・ハギュンの生々しい演技が映画の味を最大限に引き立てる。普段、即興演技を嫌う彼だが、今回は遺憾なくアドリブを繰り広げた。「こんなに面白がってくれるとは知らなかったけど、幸いにも上手くいきました(笑)。監督が自由に演技できる状況を作ってくれたし、演技が行き過ぎた時には正確にチェックしてくれました。何よりも相手にしてくれた俳優たちのお陰です」。

自然に後輩のト・ギョンスに対する称賛につながった。シン・ハギュンは「撮影の前にギョンスが演技するのを見たことがないから「肯定が体質」というウェブドラマを探して見たが、良い感じだった。現場でも準備を徹底的にする誠実さと演技を打ち返す柔軟さが立派だった。グループEXOのメンバーというが、その話を聞かなかったらアイドルなのか知らなかったはずだ」と話した。

いつの間にかデビュー20年目。ソウル芸大出身のシン・ハギュンは、大学の先輩であるチャン・ジン監督と演劇舞台で活躍し、「あきれた男たち」(1998)で映画界に足を踏み入れた。彼はいつも独創的で味のある演技を披露してきた。特に「復讐者に憐れみを」(2002)、「地球を守れ!」(2003)で見せた強烈さは観客の脳裏にくっきりと残っている。

「私が映画を始めた頃が韓国映画のルネッサンスと呼ばれた時期でした。非主流の映画も攻撃的に作られた時だったので私にもチャンスが来たのです。振り返ってみれば、そのような環境で演技できたのがすごく幸運だったと思います。多様な素材と形式の映画がたくさん出たらいいのに、今は見つけづらいのが現状ですね」。

シン・ハギュンは、「新しさ」という言葉を繰り返し述べた。演技人生でずっと絶対に変わらないのは、「いつも新しさを出さなければならない」気持ちだという。「新鮮さを作り出すことは容易ではありません。どんな役でも自分の内面から出てくるので、180度は変わらないでしょう。それにもかかわらず、何か新しい地点があるのではないか悩み続けながら演技しています」クォン・ナムヨン記者

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