採血なくても血糖測定、糖尿病30年間の難題解決


サムスン電子の研究チームが、採血をしなくても血糖値を測定する技術の可能性を立証した。商用化までには時間がかかるだろうが、韓国の研究チームが医療界の30年の難題の解決の糸口を初めてしたと世界が注目している。

サムスン電子によると、サムスン電子綜合技術院モバイル・ヘルスケアラボのナム・ソンヒョン責任著者、パク・ユンサン(共同第1著者)、チャン・ホジュン、イ・ウチャン、パク・ジョンエ室長は世界的な学術誌「Science Advances」に非侵襲血糖測定法に関する論文を掲載した。

この技術は採血をしなくてもレーザー光を照射して血糖を測定できる「非侵襲血糖測定技術(Non-invasive glucose monitoring、NGM)」だ。現在、糖尿患者の大半は、指先から採決をする侵襲方式で血糖を測定している。この測定方式によって生じる痛みや不便さを最小化できる非侵襲方式は1990年代から研究が続けられてきた。

しかし、採血をしなければ、血液内の血糖濃度を正確に測定することができないので、医学界では長年の難題に挙げられてきた。研究チームはこれを解決するために「ラマン分光法」(Raman spectroscopy)を適用した。ラマン分光法はレーザー光が物質に当って散乱するとき、物質分子の固有振動によって光の波長が変わる現象を利用して物質を識別する測定方式だ。

パク•ユンサン研究員は最も大変だった点について、「波長があまりにも弱いため、これを増幅させて識別することを繰り返す過程が非常に難しかった」と述べた。

研究チームは精度を高めるため、米マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームとともに「非接触斜軸(non-contact off-axis)ラマンシステム」も開発した。この測定法は、斜めに傾けた光を肌の下層に到達させ、体内の血糖の「ラマンスペクトル」を読み取る技術だ。これを通じて非侵襲信号測定の正確度指標である相関係数を0.95(1に近いほど正確度が高い)まで引き上げることができたと研究チームは説明する。

ナム・ソンヒョン責任著者は、「非侵襲血糖測定技術は、30年間の難題と呼ばれるほど難しい技術で、今回の研究は実験的証拠と方向を提示したという点で大きな意味がある」と話した。国際糖尿連盟は昨年、世界の成人人口9.3%が糖尿病を患っていると発表した。 カン•ジュファ記者

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