不眠症、睡眠薬依存より睡眠習慣改善すべき


不眠症患者のパク某(57・女)氏は3年前、財産分与問題で親戚と揉め、よく眠ることができないようになったと打ち明けた。もう訴訟は終了したが、まだ当時のことを思い出すと怒りがこみ上げると話した。パク氏はこの時から睡眠剤を一日2∼3錠ずつ飲みながら生活している。

不眠症といえば眠れない状況だけに目がいきやすい。しかし、不眠症にはなかなか眠れないことのほかにも、眠っても頻繁に起きたり、早く目が覚めて、寝ても気分がすっきりしない場合など、様々な形がある。

大きなストレスを受けることになれば、さらに眠ることができず、そのような状況が続けば睡眠の習慣が変わり、パク氏とのように薬を飲まなければ眠れない慢性化の段階に入る。不眠症を克服するためには、何よりも間違った睡眠の習慣から直さなければならない理由だ。

不眠症は適切な診断と治療を通じて十分に改善できる疾患なので、無分別な睡眠剤の服用は禁物だ。眠れないときは睡眠薬に依存するより、誤った睡眠習慣や生活習慣、そしてストレスを解消することがもっと重要だ。睡眠剤の服用は認知行動の矯正訓練、つまり非薬物療法で努力しても効果がない時に使っても遅くない。

現在、韓国の病院で不眠症の治療用に使う非薬物療法は、睡眠衛生教育、認知治療、睡眠制限法、刺激制御法、弛緩訓練などがある。睡眠衛生療法は、不眠症が発生しないようにするため、一般的に守らなければならない事項をきちんと守らせる方法だ。刺激制御法は、睡眠関連の刺激は強化させ、眠気を追い払う刺激は弱める方法だ。眠いときだけ寝床に入るようにし、寝床では眠ること以外には何もしないということだ。

睡眠制限法は、不眠症患者はベッドで多くの時間を過ごしても実際に眠る時間は短く、眠りに入れずに横になっている時間が長いという事実に基づいた治療法だ。寝床で眠れないまま横になっている時間を減らす方法で睡眠の効率を高めるということだ。

弛緩訓練は、不眠症を誘発する「過剰覚醒」を緩和させる治療法だ。言い換えれば、寝なければならないという不安感にとらわれているとき弛緩療法を行って強迫感を減らし、眠りに誘導する方法だ。

最後に認知治療は、眠りに関する間違った知識を矯正することを目標とする。睡眠について知っている患者自身の知識と認識が正しくないということを悟らせる治療だ。 ソウルアサン病院精神健康医学科チョン・ソクン教授

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